JBAの基本理念「バスケで日本を元気に!」の実現を目指して
「バスケで日本を元気に!」
この言葉には「日本中でバスケットボールを楽しむ人が増え続けること、その人達がバスケットボールを楽しめる環境が充実していくこと、そしてその中から日本代表選手が生まれ日本人選手が世界で活躍すること、それが日本社会を元気にしていくこと」、そんな好循環を生み出していきたいという思いが込められています。
理念の出発点、基本にあるものは「バスケが楽しい」 「バスケが好き」という気持ちです。
また、JBAではユニセフ「⼦どもの権利とスポーツの原則」に基づき、⼦どもたちが楽しく、安⼼して、安全にバスケットボールにプレーできるよう、指導者そしてJBAとしての⽅向性を示す「JBA バスケットボールファミリー安⼼安全保護宣⾔」を採択しています。
暴力・暴言・ハラスメント こんな指導を見かけたら通報を
バスケットボール競技の性格上、試合に勝ち負けはつきものです。日々練習を積み重ねて、のぞむ試合。勝ったら嬉しいし、負ければ悔しい。その感情は、とても自然なものです。そして「勝ったときの嬉しさをもっと体験してほしい」「試合で勝てるようにもっと上達してほしい」と、熱心に選手と向き合っている指導者も多くいます。
一方で、情熱を傾ける方向を間違えてしまい、暴力・暴言・ハラスメントなどの行為に及んでしまう指導者もいます。これらの行為は、もっとも大切にされるべき「バスケが楽しい」 「バスケが好き」という気持ちを奪っていく行為です。
そして、暴力・暴言・ハラスメントなどを受けた選手たちは、目に見えない大きな傷を、心に負います。特に心身ともに成長段階にある子どもたちであれば、心や体、脳の健やかな成長に影響を与えるほどの大きな傷となる可能性があります。
私たち群馬県協会もJBAの理念に共感する加盟団体の一員として、暴力・暴言・ハラスメントを見逃すことはできません。
皆さんのチームで、対戦したチームで、暴力・暴言・ハラスメントなどを見かけたら、勇気をもって、他チームのことでも遠慮しないで通報してください。その勇気が、これからを生きていく選手たちの未来を守ることにつながります。
どうかバスケットボールファミリーの一員として見て見ぬ振りをせず、誰もが「バスケが楽しい・バスケが好き」と思える当たり前の世界の実現に向けて、ご理解とご協力をお願いいたします。
該当する指導者が率いるチームは、群馬県代表チームとして関東大会や全国大会へ推薦できない可能性もあります。それでも、暴力・暴言・ハラスメントなどに苦しんでいる選手・保護者・関係者たちの気持ちを優先して、正しい行動を起こしていただけましたら幸いです。
- 通報に関するご注意とお願い
- 本協会で状況をより正しく理解するためにも、実名による通報、証拠データ(動画、録音、診断書など)のご提出をお願いしています。
- 対象者への調査、関係者へのヒアリング、証拠の精査を行うとともに、JBAへ報告し、適正に対処していきます。
- ※ 内容が具体的ではない、証拠がないなど、本協会で事態を正しく把握できない場合は、調査対象とならないこともあります。
- ※ 本通報において取得した被害者や通報者の情報は、原則として非開示の情報として取り扱います。
通報から裁定までの主な流れ
通報内容は事務局にて内容を確認した後、規律委員会および対象者・対象チームが所属する連盟・部会の役員と連携して、事実確認のための聞き取りなどを行い、裁定委員会にて裁定内容を決定します。
なお、すべての段階で必要に応じて、JBAへ報告・連絡・相談をしながら進めていきます。
- ① 事務局で確認し調査チーム結成
- ② 関係者への聞き取り(通報者・被害者)
- ③ 証拠品の収集・検証
- ④ 周囲への聞き取り(目撃者・関係者以外)
- ⑤ 通報対象者への聞き取り
- ⑥ 裁定内容を決定
通報対象者への対応
通報内容の重大度に応じて、また、JBAが定める「指導者処分ガイドライン(以下[1]〜[8])」に照らし合わせて、対象者へ処分を通達します。
(数字が大きくなるほど処分が重くなります)
さらには、定期的に通報対象者や関係者と面談の機会を設け、改善に向けた取り組みの進捗を確認していきます。
- [1] 戒告
- [2] けん責
- [3] 罰金
- [4] 出場資格の停止(※)
- [5] 資格の停止・剥奪
- [6] 公的業務の停止・禁止・解任
- [7] バスケットボール関連活動の停止・禁止
- [8] JBAから除名
通報対象となる暴力・暴言・ハラスメントの例
暴力
- 殴る・蹴る。あるいはそれらを連想させる行為など
- 選手と近接して(顔の目の前など)高圧的・威圧的に指導する行為など
- 「おい!」「こら!」と大声で高圧的、威嚇的に指導する行為など
- 怒鳴りつける行為、長時間にわたる厳しい叱責など
- 物に当たる、投げる、床を蹴るなどの行為
暴言
- 人格、人権、存在を否定する言葉
(例) 最低、クズ、きもい、邪魔、出ていけ、帰れ、死ね、てめえ、この野郎、貴様、など - 自尊心を傷つける、能力を否定する言葉
(例) 役立たず、下手くそ、アホ、バカ、など - 身体的特徴をけなす言葉
(例) チビ、デブ、など - 恐怖感を与える言葉
(例) 殴るぞ、しばくぞ、ぶっとばすぞ、なにやってるんだよ、帰りたいのか、試合に出たくないか、など
ハラスメント
- パワー・ハラスメント
(例) 練習させない、試合に出させない、エントリーさせないなど、指導者と選手という人間関係の優位性を背景とした、指導の適正範囲を超えた行為 - セクシャル・ハラスメント
(例) 容姿に関する発言や、指導の適正範囲を超えた身体接触などの行為 - モラル・ハラスメント
(例) 無視をする、悪口を広めて居づらい雰囲気をつくる、特定の選手・保護者に対する態度が違うなどの行為
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